新型インフルエンザの影響で、今年7月1日から10月15日までに修学旅行を予定していた公立の小中学校や高校、中等教育学校、特別支援学校8084校のうち、53校が中止を決めたことが文部科学省の調査でわかった。他にも167校が延期措置をとっていた。このほか、6校は取り止めた後の扱いを検討しているとした。
文部科学省は全国都道府県と指定都市教育委員会を通して、調査対象期間に修学旅行の出発日を設定していた8084校に対し、修学旅行の実施状況や実施中止などの場合の「キャンセル料」の発生状況、実施にあたっての課題などについて質問。全体の97.2%にあたる7858校では旅行を実施していたが、実施した学校でも行き先を変更したり、日程を変更するなどの対処をしているところも見受けられた。
キャンセル料については、延期した学校(167校)のうち、19校で発生し、13校は調整中としていた。また、発生したキャンセル料の負担をどこが負ったかでは、保護者が10校、自治体が3校、調整中が6校だった。
修学旅行を中止した53校では、18校でキャンセル料が発生し、このうち、6校で保護者が負担。残り12校も調整中になっていた。
(編集担当:福角やすえ)