葛城山のふもと、奈良県御所市605ー10にある奈良県薬事研究センターが8日、薬用植物見本園を1日限定で一般に公開する。公開時間は8日午前10時から午後4時まで。
事前申込や入場料は不要で、園内に植わった薬用植物を自由に観察することができる。
同園には200種以上の薬用植物が植わっており、大住優子・研究センター職員は「枇杷、シマカンギク、ツワブキ、ヤツデ、ヒジバカマが花を咲かせており、カリンが実をつけています。他にも、ゲンノショウコは花の季節ではありませんが、種を飛ばした後が御神輿に似ていることから、別名・ミコシグサと呼ばれており、その様子が、ちょうど観察できます。カギカズラは常緑のつる性の植物でいつも見られるものですが、かぎ状のとげの部分のみを生薬として使うことや、かぎがついている状態が面白いこと、漢方で高血圧の随伴症状によると思われる頭痛等に用いるので、この機会に見ていただければと思います」と話している。
同園へは、近鉄御所線終点御所駅で下車、徒歩10分(近鉄南大阪線尺土駅より近鉄御所線に乗り換え)。JR和歌山線御所駅より徒歩10分 (JR高田駅から和歌山方面行き電車で2駅目) 。詳しくはセンター(電話0745・62・2376)。