矢野経済研究所によると、2011年度の国内化粧品市場規模は前年度比99.3%の2兆2,710億円で、成熟市場となったことなどで、伸び悩みが続いている、しかしここ数年、男性化粧品市場は伸張しており、前年度比で堅調に推移している唯一のカテゴリーとなっている。
特に、20代30代の男性のスキンケア使用率は、20代が36%、30代で30%と3割を超え、スキンケア購入率も20代、30代の伸張率が高く、20代で48%、30代では38%となっている。これは、20代30代になると、10代の頃より肌の乾燥やテカリの悪化を感じ、スキンケアに対する意識が変化するからだとか。また「清潔感」を重視するため、肌の「ギラつき」「ベタつき」を「オヤジ臭い人」の象徴と感じており、自分の印象を左右する「顔のアブラ」にとても敏感となっているようだ。
現在、人気が高いメンズスキンケア製品といえば、アラミスのラボシリーズや、オルビスのアクアフォースシリーズなどが挙げられるが、今回、マンダムがギャッビーシリーズより、男性特有の肌のアブラを吸収し、テカリのないサラサラ肌が持続する「ギャツビー スキンケア オイルブロックローション」を2013年2月25日より新発売する。同製品の販売チャンネルをコンビニエンスストア限定とした要因は、コンビニエンスストアの利用率が高い20代、30代男性が24時間必要なときに購入できるという点を重視しているからだという。
最近の20代30代の男性は、美意識だけでなく対人意識も高く、周囲から自分がどのように見られているのかを気にしているため、自分磨きへの対策にも敏感となっている。今後はますます男性の美に対する意識は高まっていき、ニーズも多様化していくことが予想されることからも、メンズスキンケアビジネスは大きな可能性を秘めていると考えられる。