キヤノンが9月1日に発表したハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D」。新たに開発した約1800万画素のCMOSセンサーと高性能映像エンジンを2個装備したデュアルDIGIC4を採用している。2009年10月上旬発売予定
キヤノン <7751> は1日、プロ機に匹敵する実力を備えた、ハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D」を10月上旬より発売すると発表した。
今回、キヤノンが満を持して発表した「EOS 7D」は、同社のAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラでは最高峰のモデルとなる。最大の特長は、新たに開発した約1800万画素のCMOSセンサーと高性能映像エンジンを2個装備したデュアルDIGIC4を採用し、高い解像度と豊かな快調生を備えながらも、最高約8コマ/秒の高速連写と約94枚の連続撮影を実現しているところだ。また視野率約100%の光学ファインダーや、高精度のデュアルクロスセンサーを搭載した「オートクロス19点AF」、AF情報と色情報を利用して安定した露出を実現する「iFCL測光」、さらに、フルHDやマニュアル露出での撮影が可能な動画撮影機能「EOSムービー」も搭載するなど、プロ使用にも対応する高度な最新機能を装備した充実のスペック内容となっている。
さらに、約15万回の作動耐久を誇る新開発のシャッターや強化ガラス採用の3.0型クリアビュー液晶IIなど数多くの最新技術を搭載し、耐久性や使いやすさへのこだわりも感じられる。デザインにおいては、面の曲率を連続的に変化させた、流れるような局面を活用した「超流体デザイン」を採用し、今までのモデルにはない上質さを演出している。
世界経済の停滞が長期化するなかで、キヤノン調べによると、デジタル一眼レフの市場は対前年比で約4%増の970万台と堅調な成長が見込まれている。ニコン <7731> やソニー <6758> といったライバルが、ハイアマチュア向けのミドルクラス上位機種を次々に発表する中、今回シェアトップのキヤノンもプロ機に迫る実力を持つ最新モデルを発表したことで、年末に向けてデジタル一眼レフ市場でのシェア争いに加速がかかりそうだ。
(編集担当:北尾準)