ミツバチの不足問題で初の有識者会議 農水省

2009年06月15日 11:00

 昨年秋ころから今年5月にかけて、スイカ、メロン、イチゴ、ブルーベリーなどの栽培に交配用のミツバチ不足が発生しているとして農業生産への影響が心配された問題で農林水産省は6月15日、ミツバチの不足問題に関する第1回有識者会議を午後1時半から同省第3会議室で開き、こうした問題への対応を協議する。

 この日の会議では花粉交配用ミツバチの需給調整システムの検証を行うほか、今後の調査研究で検討すべき項目などを協議する。

 会議のメンバーは、梅津敏彦山形県農林水産部生産技術課長はじめ川原秀男社団法人日本養蜂はちみつ協会副会長、中村純玉川大学学術研究所教授(ミツバチ科学研究センター主任)、眞鍋昇東京大学院農学生命科学研究科教授ら12人。

 農水省が花粉交配用ミツバチの不足について今春に産地への緊急影響調査を行ったところによると、20都道府県で影響が出たことが分かっている。また、不足により16都道府県から1反(10アール)あたり2000円から1万円のコストアップを招いたとの報告が入っていた。受粉がうまくいかずに奇形のイチゴが出来たという報告も入っていた。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:福角忠夫)