武田薬品工業は同社の100%子会社の武田アイルランド(TIL社・医薬品の製剤工場)と武田アイルランド製薬(TPI社・海外の原薬工場)を7月1日、統合する。統合は武田アイルランド製薬の全資産を武田アイルランドに譲渡する形で実施される。新会社名は武田アイルランド株式会社となる。
TIL社は医薬品の製剤工場として、1999年に高血圧症治療剤「ブロプレス(一般名・カンデサルタン シレキセチル)」の生産を開始。以来、糖尿病治療剤「アクトス(一般名・ピオグリタゾン塩酸塩)」、消化性潰瘍治療剤「プレバシド(一般名・ランソプラゾール、日本製品名・タケプロン)」など欧米向けの供給品目を生産してきた。
また、TPI社は、2007年から海外の原薬工場として不眠症治療剤「ロゼレム(一般名・ラメルテオン)」の原薬の生産を行ってきた。
統合について武田薬品工業はアイルランドの2社を統合することにより「新会社は共通の間接機能の効率化と原薬から製剤までの同一管理体制下の製造によるコスト低減と高い生産性を実現できる」としている。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:南)