「お薬は選択する時代です」「できるだけ、後発医薬品(ジェネリック医薬品)を使って」。厚生労働省は先発医薬品と治療学的に同等であるものとして製造販売が承認され、一般的に、開発費用が安く抑えられることから薬価も安くなっている後発医薬品を、患者が利用すれば患者自身の負担が軽減されるとともに、医療保険財政の改善にもつながるとして、ジェネリック医薬品の普及リーフレットを製作し、広く国民に呼びかけている。
同省によると、ジェネリック医薬品の数量シェアは16・9%(平成18年度)にとどまっており、欧米諸国に比べてかなり低い数値になっている、という。このため、同省では平成24年度までに30%以上のシェアになるよう目標値をあげ、推進したいとしている。
ジェネリック医薬品を使用した場合のメリットとして、(1)薬代として3割以上、中には5割以上安くなる薬がある(2)安全性や品質も先発医薬品と変わらない(3)高血圧や高脂血症の薬、糖尿病の薬など、さまざまな分野、症状に対応しており、カプセル剤、錠剤、点眼剤など形態もさまざまで「お薬は選択する時代です」とアピールしている。