ジャガーが2シーターオープンカーを発表した。「世界で最も美しいクルマ」と認めた、「Eタイプ」以来、実に約50年ぶりのことだ。車名は、「Fタイプ」正真正銘の「Eタイプ」の後継車である。
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、オール・アルミニウム製ボディの2シーター・コンバーチブル、ジャガー新型Fタイプの日本仕様とその販売価格を発表した。? このFタイプは、オール・アルミニウム構造を採用し、後輪駆動方式によるダイナミクス性能を最大限に発揮させるバランスのとれた理想的な前後重量配分を実現したとしている。
スポーツカーにとってのひとつの要であるパワートレインはスーパーチャージド・エンジン2機種をラインアップしている。Fタイプは、最高出力340PSを発生させる3.0リッターV6スーパーチャージド・エンジン。?FタイプV8Sモデルには、最高出力495PS、最大トルク625Nmを発生させる5.0リッターV8スーパーチャージド・エンジンが搭載されている。サスペンションは、オールラウンドな鋳造アルミニウム製のダブルウィッシュボーン式を採用している。FタイプV8Sは、アダプティブ・ダンピングが車体の動きと傾きを1秒間に100回解析し、それに従ってダンパーごとの設定値を調整するという。このシステムは、コントロール、ハンドリング、および俊敏性、重要な運転条件やドライバーの要求を瞬時に検知し、それに反応する機能を高めているとのこと。??
ボデイサイズ(幅は10センチ程Fタイプが大きいが)、価格、そして車格というべき点からも、Fタイプのライバルは間違いなくポルシェ911だろう。
細かいことだが、一定の速度に達すると自動的に上昇するリアスポイラーのシステムも同じだ。まるで飛行機のようである。しかし、約50年ぶりに「Eタイプ」の後継車を出したジャガーと、50年近く熟成を続けてきたポルシェ911を比較すること自体、ちょっと無理があるかもしれない。とはいえ、街中で早く、この「Fタイプ」を見てみたいというのも正直なところである。
価格は「Fタイプ」が950万円、「Fタイプ V8S」が1250万円となっている(全て税込み)。(編集担当:久保田雄城)