ゴールドウインは今春から帝人ファイバー、旭化成せんいと連携し、ポリエステル製品を回収、再原料化する循環型リサイクル・システムに取り組んでいる。また秋からは東レとも連携し、『ナイロン6』繊維製品の回収・再原料化を進めていく方針。
「循環型リサイクル・システム」は(1)循環型リサイクル・システムに対応する商品を事前に定め、消費者が製品につけられた織ネームもしくはプリントで事前に識別できるようにし、使用済みの対象品番を、同社の直営店舗や協力店舗に持参する(2)回収された商品は、一箇所に集結、仕分けした後に、ポリエステル製品は帝人ファイバー・松山事業所および旭化成せんい延岡工場へ、秋からはナイロン製品は東レ・名古屋事業場にそれぞれ出荷する(3)それぞれの工場で、新たなポリエステルやナイロン繊維に再生される。(4)再生したファブリックが、ゴールドウイン製品をはじめ、様々な繊維製品の原料になる。
同社は「埋蔵量に限りがあり、近い将来ピークを迎える石油原料に頼ることなく、繊維製品そのものを原料として半永久的に循環させることができる。また、エネルギーの使用量、CO2の排出量を、石油から作る場合よりも減らすことができる」と話している。