沖縄県那覇市内で化学弾の可能性のある砲弾が回収されたことを受け、環境省は、今日15日から沖縄県と那覇市の協力を得て、発見現場での環境調査を行う。
調査は、同省によると、砲弾の発見された現場の土壌、大気と周辺地下水の試料を採取し、旧軍の化学弾関連成分の有無について分析をする、というもの。結果については約1ケ月を目途に公表するとしている。
これは、9月3日、陸上自衛隊が那覇市で回収した砲弾7発のうち2発が、くしゃみ剤が含有された化学弾の可能性のあることが否定できないことがわかったことから、環境省が環境調査を実施することになったもの。
防衛省によると、この砲弾は「信管が付いていないことから、爆発の危険性はない」という。また、「2発とも、表面の損傷や亀裂等がなく、これらの物体の表面においても、化学剤成分が検知されていないことから、漏えいの危険性はない」としている。