千代田化工建設がカタールで設計業務の長期契約を締結

2012年10月12日 11:00

 千代田化工建設が、カタールの現地グループ企業が同国の現地企業3社と設計業務の長期契約を締結したと発表。契約金額は非公開で契約期間は3年間、1年間の延長オプションつきだという。

 千代田化工建設は、これまでカタールで建設されたLNGプラント14系列の全てに携わり、内12系列の設計・調達・建設(EPC)業務を遂行。また、今回契約を締結した千代田アルマナエンジニアリング社は、現地企業のアルマナグループと2008年に設立した当社49%出資の連結子会社で、20カ国以上の国籍、450名を超えるスタッフを擁し、設立以来石油・石油化学・ガス及び水処理設備等の多岐に渡る分野で、カタールの現地顧客に対して100件を超えるプロジェクトを遂行している。

 今回の長期契約を締結した相手は、カタールケミカルカンパニーリミッテッド・カタールケミカルカンパニーツーリミテッド・ラスラファンオレフィンカンパニーリミテッドの3社で、3社が所有する諸設備における各種設計業務を手掛るとのこと。

 原油は第3位、LNGは第3位の供給先であり、カタール産原油のほぼ5割は日本向けであるなど、カタールにとって日本は最大級の貿易相手国である。また、天然ガス開発に関しては、開発初期から日本企業が深く関わるなど重要なパートナーとなっている。さらに、カタール政府は1億ドルの震災復興資金の供与や、400万トン以上のLNG、タンカー23隻相当のLPGの対日追加供給を表明しているなど、極めて親日的かつ経済面での繋がりも深い国である。こうした国の発展に貢献できる企業が今後も増えることを期待したい。