流通店舗向け省エネシステム

2008年10月02日 11:00

 「グリーンITアワード2008」のITによる社会の省エネ部門でOKIが開発した「流通店舗向け省エネシステム」が審査員特別賞を受賞した。

 流通店舗向け省エネシステムは個々の機器に対する省エネ制御ではなく、無線センサネットワークから収集した店舗内のさまざまなデータを情報化することに着目し、状況に応じ処理を行うコンテキストアウェアネス技術(ユーザーが置かれた状況を表す情報をコンピュータが能動的に収集・処理し、状況に応じた処理を行う技術)を用い、総合的に機器制御を組み合わせ、効果的に省エネを実現する。

 具体的には、店舗内外の温度・湿度など環境情報と電力使用量情報を収集し、リアルタイムに快適度に応じた省エネ制御「省エネ制御コントローラ」と流通店舗本部による各店舗・地域単位のエネルギー使用状況を把握し管理を行う「省エネ測定サービス」を組み合わせている。

 同社は「実際の流通店舗網において行った店舗毎の省エネ制御に加え、流通店舗本部においても全店舗の環境とエネルギー使用に関するデータの収集と管理が容易に行えることを実証し、さらには、流通店舗以外にも幅広く応用を可能としたことが高く評価された」と話している。