領土問題 露から進めよ みんなの党政調会長

2012年10月11日 11:00

 みんなの党の浅尾慶一郎政調会長はビデオメッセージで領土問題への対応について「ロシア、韓国、中国と同時にやるということは大変だから、できるところからやるべき」と語り「政権が比較的安定していることや日本との交流メリットを一番見出し易いロシアから議論をしていくべき」と提唱している。

 浅尾氏はひとつの理由に天然ガスの供給体制をとりあげ、ロシアの天然ガス輸出は信用力の高い国への輸出が減り、新興国向けが増えている。ロシアが日本に向けて輸出できればメリットがあるなどとした。また、ロシアと北方4島での妥結があれば、中国や韓国に対して、ある種のメッセージになると語った。

 一方、「竹島問題については政府が国際司法裁判所に提訴する考えであるので、我々としても、その方針に従って後押ししていきたい」と語った。

 尖閣諸島をめぐる中国への対応では「日本と比較にならない位、国内の貧富の格差が大きい」事情などを踏まえた対応をしていくことの必要を示したうえで「尖閣が日本固有の領土であることをしっかり世界に示すとともに、日米同盟が強固であることも示す必要がある」とした。(編集担当:森高龍二)