農林水産省は海外に在住しながら日本食や日本食材など日本産農林水産物の海外での紹介、普及に貢献してきたミスタートーフこと、雲田康夫氏(67歳、アメリカ・カリフォルニア在住)ら5人を日本食海外普及功労者として農林水産大臣表彰する。表彰は6月20日に都内で開かれる農林水産物等輸出促進全国協議会総会の席で行われる。
雲田氏は大豆は家畜の飼料とされてきたアメリカで豆腐市場の開拓に取り組み、健康に良い食品としての認識をアメリカに広めた豆腐紹介の第一人者。20年以上の時間を要して豆腐の良さを知らせてきた。
大臣表彰されるのは、雲田氏のほか、ペルーで日本食レストランを経営している小西紀郎氏(54歳、ペルー在住)。小西氏は現地の大学や料理教室で素材の美味しさを活かした日本食調理のあり方などを説く活動も行ってきた。
戴(タイ)徳豊氏(59歳、中国・香港在住)。戴氏は香港でほとんど馴染みの薄かった頃に日本の菓子類を輸入販売し、現在、日本食レストラン16店舗を経営。飲料、冷凍食品、ハムソーセージなどでも日本食品の普及に貢献している。
マークス・ハステンプフルク氏(45歳、ドイツ在住)。マークス氏は日本緑茶の魅力や特性をPR。欧州、ロシア、カタール、アメリカなどへも日本緑茶の普及に努めている。
米田邦夫氏(70歳、アメリカ・サンフランシスコ在住)。米田氏は日本食料理人のパイオニアとして日本食と食文化の普及に向けて日本調理師連合会の現地組織を立ち上げ、食文化の普及、後進の育成に努めている。