大自然に抱かれ、露天の源泉掛け流し名湯として人気を集める「お亀の湯」がある奈良県曽爾村の曽爾高原湧水群はじめ、北海道・大雪旭岳原水など全国100箇所の湧水などが「平成の名水百選」に選ばれた。6月25日午後1時30分から東京都江東区清澄3の3の9にある清澄庭園・大正記念館で鴨下一郎環境大臣らが出席して認定書の交付式が行われる。
これは、環境省が環境問題を主題に今夏に北海道・洞爺湖で開催されるサミットにちなみ、水環境の保全を一層推進する契機にと、昭和60年に選定した「名水百選」に、新たに「平成の名水百選」を選定することにしたもので、岡田光正・広島大学大学院工学研究科教授を委員長とする平成の名水百選調査検討委員会を発足させ(1)水質・水量(2)周辺環境の状況(周囲の生態系や保全のための配慮など)(3)親水性・近づきやすさ(水への近づきやすさや安全性を重視)(4)水利用の状況(水利用の伝統を含む)(5) 保全活動(保全活動の内容・効果を重視)(6) その他の特徴・PRポイント(故事来歴や希少性など)を選定の評価軸として、湧水、地下水、河川など推薦のあった162箇所の中から選定した。
選ばれたのは、北海道(大雪旭岳原水、仁宇布の冷水と十六滝)、青森県(沼袋の水、沸壷池の清水、湧つぼ)、岩手県(大慈清水・青龍水、中津川綱取ダム下流、須川岳秘水ぶなの恵み)、秋田県(獅子ケ鼻湿原出壷、元滝伏流水)、山形県(立谷沢川)、福島県(荒川、栂峰渓流水、右近清水)、茨城県(泉が森湧水及びイトヨの里泉が森公園)、群馬県(神流川源流、尾瀬の郷片品湧水群)、埼玉県(元荒川ムサシトミヨ生息地、武甲山伏流水、妙音沢、毘沙門水)、千葉県(生きた水・久留里)、東京都(落合川と南沢湧水群)、神奈川県(落合川と南沢湧水地)、新潟県(吉祥清水、宇棚の清水、大出口泉水、荒川)、富山県(いたち川の水辺と清水、弓の清水、行田の沢清水、不動滝の霊水)、石川県(藤瀬の水、桜生水、白山美川伏流水群、遺水観音霊水)、福井県(雲城水、本願清水、熊川宿前川)、山梨県(御岳昇仙峡、十日市場・夏狩湧水群、西沢渓谷、金峰山・瑞牆山源流)、長野県(まつもと城下町湧水群、観音霊水、木曽川源流の里水木沢、龍興寺清水)、岐阜県(達目洞・逆川上流、加賀野八幡神社井戸、和良川、馬瀬川上流)、静岡県(安倍川、阿多古川、源兵衛川、湧玉池・神田川)、愛知県(鳥川ホタルの里湧水群、八曽滝)、三重県(赤目四十八滝)、滋賀県(堂来清水、針江の生水、居醒の清水、山比古湧水)、京都府(大杉の清水、真名井の清水、玉川)、兵庫県(松か井の水、かつらの千年水)、奈良県(曽爾高原湧水群、七滝八壷)、和歌山県(熊野川・川の古道、那智の滝、古座川)、鳥取県(布勢の清水、宇野地蔵ダキ、地蔵滝の泉)、島根県(浜山湧水群、鷹入の滝、一本杉の湧水)、岡山県(夏日の極上水)、広島県(桂の滝、八王子よみがえりの水)、山口県(三明戸湧水、阿字雄の滝、潮音洞、清流通り)、徳島県(海部川)、香川県(楠井の泉)、愛媛県(つづら淵)、高知県(鏡川、黒尊川)、福岡県(岩屋湧水)、熊本県(水前寺江津湖湧水群、金峰山湧水群、南阿蘇村湧水群、六嘉湧水群・浮島)、大分県(下園妙見様湧水)、宮崎県(妙見神水)、鹿児島県(甲突池、唐船峡京田湧水、普現堂湧水源、ジッキョヌホー)、沖縄県(荻道大城湧水群)。