日立製作所と日立エンジニアリング・アンド・サービスは食品などに含まれる細菌数を簡便に短時間で自動計測できるカセット式細菌数自動計測装置を開発した。5月27日から30日に東京ビックサイトで開催される「FOOMA JAPAN 2008(国際食品工業展)」に出展する予定。
カセット式細菌数自動計測装置は、細菌の数を蛍光染色して計測するフローサイトメトリー法を用い、細菌を計測するための全工程を、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術で形成した微細流路の計測部を使い捨てカセットに搭載することにより、計測の自動化を実現した。
試料原液を注入したカセットを装置に挿入するだけで、これまで1日から2日かかっていた食物試料中の細菌数の計測を90分以内に自動計測することができる。
同社では「小型で取り扱いが容易なため、簡便に食品衛生検査を行う環境を提供できます。また、計測結果を短時間で得られるため、さまざまな付加価値を加えた利用方法が期待できます」と話している。