「お~いお茶」で知られる伊藤園が、およそ5000人いる社員全員の名刺に茶殻を配合した名刺を使用することになった。「茶殻入り名刺」は従来の名刺とサイズ・重さに変化がないことから、茶殻を配合する分の紙原料の使用量削減につながる、としており、「環境意識の向上と当社独自の茶殻リサイクルシステムの浸透、名刺交換の際の話題づくりにもなるものと期待しています」と話している。
「茶殻入り名刺」には、100枚(1ケース)で緑茶飲料「お~いお茶」500ミリリットルペットボトル1本分の茶殻を配合しているそうだ。
伊藤園では「お~いお茶は発売以来、年々販売量を伸ばしており、昨年は年間で約18億本(2007年、500ミリリットル換算)販売されています。一方で、販売量増加に伴い、製造工程で排出される茶殻の量も増加しています。茶殻を環境配慮型の工業製品などに有効活用する研究に取り組み、茶殻の抗菌・消臭効果を利用した製品(畳・せっこうボード、ベンチ、ボールペンなど)や紙原料削減につながる製品(紙袋、段ボールなど)を開発するなど、独自の茶殻リサイクルシステムを確立しており、今後とも、茶殻を有効活用した製品の研究開発に積極的に取り組み、茶殻は廃棄物ではなく有用な資源であるという考えを広め、茶殻リサイクルの輪を拡大したい」としている。