インターネットの人口普及率は・・

2008年05月08日 11:00

 過去1年間にインターネットを利用した人の数は前年より57万人増え、総務省の推計値で8811万人と人口普及率で69・0%になり、平成9年末の普及率(9・2%)に比較して7・5倍にもなっていることが総務省の通信利用動向調査で分かった。また、インターネットの利用では「光回線利用世帯」が「DSL回線利用世帯」を初めて超過した。

 調査は今年1月に実施された。それによると、インターネットの利用者数は総務省の推計値で8811万人になっていた。また、世帯のブロードバンド回線利用での光回線の利用率が前年調査時の27・2%から今回は31・3%に増加し、DSL回線の利用率は前年調査時の27・7%から今回は18・9%に減少し、光回線への移行が急速に進んでいることが浮き彫りになった。

 また、個人のインターネット利用端末については、携帯電話・PHS等の移動端末からの利用者数が前年末から201万人増加して推計7287万人となった。一方、パソコンからの利用者は7813万人と、携帯電話・PHS等の移動端末からの利用者数を上回っているものの、前年より242万人減少していた。総務省では「ワンセグ放送対応やフルブラウザ対応といった移動端末の高機能化により、パソコンでなくても音声や動画といった大容量コンテンツの利用が容易に行えるようになったことなどが普及の原因の一つに考えられる」としている。

 調査は世帯調査と企業調査で実施され、世帯では全国の世帯(昨年4月1日現在で世帯主のいる世帯とその家族)から6256世帯を無作為抽出し、3640世帯から回答を得た。企業調査は常用雇用者100人以上の企業2850社を無作為抽出し、2158社から回答を得、データを集計、分析した。