【今週の展望】バーナンキ議長を呪うよりも善後策を考える

2013年06月23日 20:14

 6月第4週(24~28日)は5日間の取引で、28日で6月の取引は終わる。

 国内の経済指標は、25日は5月の企業向けサービス価格指数、27日は4月の全産業活動指数、6月上旬の貿易統計、28日は5月の全国消費者物価指数(CPI)、6月の東京都区部消費者物価指数(CPI)、5月の完全失業率、有効求人倍率、5月の全世帯家計調査・消費支出、5月の鉱工業生産指数速報値、5月の大型小売店既存店販売額、5月の小売業販売額、5月の新設住宅着工戸数が、それぞれ発表される。月末最終営業日の28日の取引時間直前は発表ラッシュになる。5月の景気ウォッチャー調査は現状判断も先行判断も前月比でマイナスだったが、雇用や消費や生産やインフレ率の統計はどうなるだろうか。

 24日から7月3日まで、日本とEUの経済連携協定(EPA)協定の第2回交渉が行われる。26日は通常国会の会期末で、政界は7月21日投票(予定)の参議院選挙に向かって本格的に走り出す。25日には気象庁が7~9月の3ヵ月予報を発表し、IOC評価委員会が2020年オリンピック候補3都市の調査報告書を発表するが、これはイスタンブールで騒乱が起きる前の3月に調査されたもの。

 新規上場は、26日に注目のバイオ企業、リプロセル<4978>がジャスダックに上場して話題を集めそうだ。27日には同じジャスダックにジェイエスエス<6074>、ICDAHD<3184>が新規上場する。

 主要企業の決算は、24日にライトオン<7445>の8月期第3四半期、25日にJフロントリテイリング<3086>の2月期第1四半期、27日にクスリのアオキ<3398>の5月期本決算、スター精密<7718>の2月期第1四半期、ニトリHD<9843>の2月期第1四半期、28日にポイント<2685>の2月期第1四半期、DCMHD<3050>の2月期第1四半期、ウェザーニューズ<5825>の5月期本決算、タカキュー<8166>の2月期第1四半期、ハイデイ日高<7611>の2月期第1四半期、しまむら<8227>の2月期第1四半期、高島屋<8233>の2月期第1四半期の決算が、それぞれ発表される。

 3月期決算企業の株主総会は今年は27日が集中開催日で、東証の集計によると東証上場企業の42%の718社が集中し、主要企業はこの日でほぼ終了する。