日本初「足のむくみ」に効くOTC医薬品

2013年06月23日 21:09

 女性の多くが抱えている「足のむくみ」。その原因は大きく3つあると言われている。1つ目は下肢の血液循環の悪化。2つ目は生活習慣の乱れ。3つ目は内臓疾患。この内臓疾患以外を原因とする足のむくみを改善すべく従来から健康食品やグッズが市場に多数出回っている。そして、このような中で、ついにOTC医薬品が発売された。

 6月3日エスエス製薬<4537>が販売開始したOTC医薬品「アンチスタックス」。同社によると、この商品は下肢の静脈の血流が滞ることによって引き起こされる静脈還流障害による足のむくみに効く日本初の内服薬であり、07年に厚生労働省によって西洋ハーブの承認審査のルールが示されてから、初めて承認された医薬品であるとのこと。有効成分は天然由来の赤ブドウ葉乾燥エキス混合物(西洋ハーブ)で、1 回2 カプセルを1 日1 回、服用することにより血管を強化、血流を促進し、足のむくみを改善するという。販売に先駆けた会見でエスエス製薬石橋社長は「中長期的にみて50億円、5年をメドに達成したい」と売上目標を掲げている。

 一方、健康食品の中でむくみや下半身が気になる人に良いと言われるものがある。株式会社ディーエイチシーによると、マメ科の植物メリロートにむくみや下半身に効果的な成分が含まれているとのこと。同社が販売する「メリロート」には、メリロートのほか、余分な水分に働くジャワティーエキス、血流を良くするイチョウ葉、代謝を上げるトウガラシが配合されているという。同商品の売上状況について、通販販売個数は前年度比112パーセント以上(10年8月~11年7月と比較した11年8月~12年7月の売上個数)ということで、着実に売上げを伸ばしていると考えられる。

 また、1997年に発売されてから、足の悩みに効果的ということで、多くの女性に支持されてきたグッズがある。レキットベンキーザー・ジャパン株式会社の「メディキュット」である。メディキュットは、医療用ストッキングをルーツに持つ日本初の段階圧力ソックスで、発売以降、さまざまなタイプの商品を送り出してきた。2013年5月末現在、市場に出回るメディキュット製品は限定品を除いても全17種類あり、高い需要を伺える。

 仕事や家事育児と多忙な生活を送る女性が増える中、足のむくみの原因を取り払うことは難しいであろう。ともすると、今後もむくみを解消するための商品には高い需要があると考えられる。(編集担当:中村小麦)