二の腕・太もものぷつぷつ、ざらざらを改善するには

2013年04月21日 16:37

 肌の露出が増えるシーズンとなると、特に気になるのが腕や足の肌状態。ロート製薬<4527>の調べによると、二の腕や太もものぷつぷつ・ざらざらに悩んだことのある人は約3.5人に1人ということが判明している。

 この赤みを伴うぷつぷつ・ざらざらは「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれている。これは角化異常が起こり、角質により二の腕や太もも、お尻などの毛包が詰まり小さな隆起ができることで、鳥肌のように皮膚がざらざらしたようになる状態をいう。年齢を重ねると症状が軽快し、また遺伝が関係しているという学説もあるが原因は不明だといわれている。

 前述の調べによると、症状に対する対処は1位が「ボディローション、クリームを塗る」25%、2位が「病院へ行く」23%で、その理由としては「何を使用したら良いか、分からない」という回答が上位に上がっている。しかし現状の対処法では半数の人が「不満」と答えており、適切なケア方法には辿りつけていないようだ。

 そのような中、ビタミンAを多く含んだ食品を摂取するなど、生活の中で改善する方法なども情報としては流れてはいるが、製薬メーカーを中心に、様々な製品も登場している。例えばコスメテックスローランドは、人気の柑橘王子シリーズから「ホワイトピーリングソープ」を発売。古い角質や皮脂をしっかり取り除くフルーツ酸入りのソープで、過剰な皮脂を抑え、ザラつきのないつるつるな肌へと導く。

 また、ロート製薬も「メンソレータム ザラプロ」を3月より新発売している。同製品はぷつぷつ・ざらざらの症状を治療するOTC医薬品で、尿素、グリチルリチン酸二カリウム、トコフェロール酢酸エステルの3種類の有効成分がしっかり効果を発揮。また腕や太ももの広い範囲に使いやすい、伸びの良いさらっとした使用感のクリームとなっているも特徴だ。

 一昔前は「毛孔性苔癬」もサメ肌と呼ばれ、病気ではないので治療薬はないとされてきた。しかし近年、効果状態に個人差はあるものの、前述のような効果的な治療薬も登場している。女性にとってボディケアは重要な課題、サメ肌で悩む人にとって少しでも肌状態が良くなるための医薬品が増加していくことはやはり心強い。(編集担当:宮園奈美)