たばこ需要の減少の影響を受けて、JTは石川県金沢市米泉町の金沢工場を来年3月末で閉める。
需給バランスを睨んで製造能力の適正化と国内たばこ事業の競争力増強を図る。金沢工場は1972年10月に操業し、年間74億本(2006年度実績)を生産してきた。従業員は112人。金沢市内でのたばこ製造の歴史からすれば、金沢市田丸町に金沢たばこ製造所が設置されたのが最初で、1972年に現在地に製造所が新工場として移転なり、これまで操業されてきた。
小森幹夫金沢工場長は「工場閉鎖は非常に残念なことだが、厳しい事業環境の中で弊社が生き残っていくためには止むを得ないことと考えている。1905年に金沢たばこ製造所として製造を開始以来、1世紀あまりにわたり操業できたのは地域の皆さんの協力があったから。深く感謝申し上げたい」と話している。