12歳男の背丈 30年前同年齢より3・4センチ高

2008年04月03日 11:00

 文部科学省が公表した平成19年度学校保健統計調査速報によると、男子の身長(全国平均値)は11歳で145・1センチ、14歳で165・2センチ、17歳で170・8センチ。女子では146・8センチ、156・7センチ、158・0センチとなり、30年前(昭和52年度)に比べ、男子では12歳で最も差があり、30年前149・1センチだった身長は152・5センチと3・4センチ高くなっていた。女子では10歳でもっとも差が出ており、137・7センチだった平均身長は今回調査では140・3セントと2・6センチ高くなっていることが分かった。

 体重をみると、男子は11歳で38・7キログラム、14歳で54・7キログラム、17歳で63・7キログラム。女子では39・1キログラム、50・3キログラム、53・5キログラムになっていた。30年前と比較すると、男子では12歳、15歳、17歳でそれぞれ現在の児童、生徒の方が4・2キログラム重いことが分かった。女子では10歳の体重差が最も大きく30年前より2・3キログラム増えている。

 疾病や異常の被患率をみると、幼稚園、小学校、中学校、高校ともに「むし歯」が最も多く、いずれも50%以上。特に小学校と高校では6割以上7割未満と高かった。次いで多いのは裸眼視力1・0未満の生徒。中学校と高校では被患率が5割以上6割未満になっていた。

 特に裸眼視力についてみてみると、0・3未満の児童、生徒は幼稚園で0・5%だったものが、小学校で6・5%になり、中学校では20・3%、高校では26・1%と4人に1人が0・3未満の視力になっていた。平成9年度の34・2%から比較するとかなり改善されてきたといえそうだが、目にとって厳しい環境が続いていることは否めない。

 また、今回の調査では肥満傾向児の出現率が男子では9歳から17歳まで、全ての年齢で10%を超えており、女子では14歳を除き11歳から17歳までの全ての年齢で9%を超えていた。

 この調査は児童、生徒及び幼児の発育及び健康の状態を明らかにすることを目的に、学校保健法による健康診断の結果に基づいて、平成19年4月1日から6月30日の間に実施された。