法務省入国管理局がまとめたところによると、平成19年中に出入国管理と難民認定法違反により退去強制手続きをとった外国人数は4万5502人にのぼり、このうち、3万6982人は不法就労していたことが分かった。また、退去強制手続きをとった外国人では中国人が1万1981人と5年続けて一番多かった。
不法就労も中国人が最も多く、フィリピン、韓国、インドネシア、タイの順だった。働いていた地域は東京を中心に、神奈川、埼玉、千葉など関東1都6県で67・5%を占めた。中部圏でも全体の21・7%と前年より3・4ポイント増えた。男性は工員、女性ではホステスなどの接客が目立つ。
不法就労の男女別では男性2万926人、女性1万6056人。年齢別では30歳代が37・6%、20歳代が29・1%、40歳代が23・0%になっていた。
就労期間は5年を超えるものが1万1652人と全体の31・5%を占めた。
なお、不法入国者(7454人)が利用した交通手段は航空機が5448人、船舶が2006人だった。