18年度民間非営利団体の実態 前年度比で収入増、人件費は22・1%の増

2008年03月03日 11:00

 内閣府経済社会総合研究所がまとめた平成18年度の民間非営利団体の実態調査の結果、18年度の収入は寄付金や会費、補助金収入など移転的収入が24兆4680億円と前年度比で5・0%増加し、バザーの売上などの収入など事業収入も5兆4220億円と前年度比較で11・1%の2桁の伸びをみせた。収入総額は30兆2993億円と前年度比5・7%の増加になっている。

 これを対家計サービスと対事業所サービスの事業形態別にみると、対家計サービスの収入は28兆1782億円で前年度比7・0%の増加、対事業所サービスは2兆1211億円と前年度比9・3%のマイナスになっていた。

経費をみると全体の総額は29兆476億円で前年度比1・0%。構成内訳は移転的支出が48・5%、人件費24・8%、仕入原価4・4%になっていた。

 主な経費をみると、他の団体や個人への給付や負担金、会費などの支出(移転的支出)が14兆791億円で、前年度比6・2%のマイナス。バザー販売品などの材料費や刊行物の用紙、インク代など、仕入原価は1兆2801億円で前年度比7・9%の増。人件費も7兆2012億円と、こちらは前年度比22・1%の大幅増になっていた。

 消耗品費や光熱水費、印刷製本費、地代、家賃、賃貸料、減価償却費、租税・公課、支払い利息などを含めたその他の経費合計は6兆4871億円となり、前年度比2・6%の減額になっていた。

 調査は全国の民間非営利団体約17万7000事業所を母集団として、無作為抽出により所定事業所を抽出。3000事業所を対象に昨年7月、8月の2カ月間で実施され、2269事業所から有効回答を得たもの。