産業用ロボットで日本企業は世界シェアトップを維持していることが経済産業省のロボット産業動向調査で分かった。同省が18日公表した。今回の調査では「急速に拡大する中国市場での競争激化が見込まれることも明らかになった」という。
それによると産業用ロボットの世界市場は2011年では金額ベースで84億9700万ドル、日本円で約6628億円となり、このうち日本企業が50.2%を占めた。特に、世界的に市場が拡大しており、日本の輸出額は直近5年間で約80%増加していた。
世界市場の中でも中国においての市場をみると、ドイツや韓国は直近5年間で対中輸出を10倍以上増やしていて、日本の4倍を大きく上回る伸びを示していた。このため、中国市場での競争激化が今後さらに見込まれていた。
産業用ロボットの需要は自動車産業と電気・電子産業で過半数を占め、金属や機械産業、樹脂・化学工業がこれに続いていた。(編集担当:森高龍二)