マーク ジェイコブスの書店、東京でも成功するか?

2013年08月06日 16:31

 東京・代官山の蔦屋書店など、ファッショナブルな書店に注目が集まる昨今。ニューヨークのファッションデザイナーがプロデュースする書店が、この秋、東京・原宿にオープンする。

 マーク ジェイコブスはニューヨーク生まれで、自身が設立したブランドの名称もそのまま「マーク ジェイコブス」だ。1986年にオンワード樫山の支援を受けてブランドを立ち上げた。97年より併行して、ルイ・ヴィトンのプレタポルテのファッションデザイナーも努めている。そんな「マーク ジェイコブス」が手がける書店『BOOKMARC』が、10月に東京・原宿に、アジア初となるストアをオープンする。

 ストアはマーク ジェイコブス自身のインスピレーションの源となっている、アート、ミュージック、カルチャーなどの厳選された洋書を中心に品揃えし、ヴィンテージブックや、オリジナルのノートやペンなどのステーショナリーグッズ、トートバッグ、アクセサリー類も取り揃える。『BOOKMARC』は、2010年9月にニューヨークに第1号店をオープンした。その後、ロサンゼルス、ロンドン、パリに出店し、モデルのケイト・モスや歌手のベックなどの著名人による出版記念サイン会等を実施し、話題を提供している。今回のストアでは、マーク ジェイコブスファンはもちろん、読書愛好家をも唸らせるようなディープで厳選されたセレクションを実現するとともに、和書の取り扱いも行うとしている。ストアでは、自然光があふれる落ち着いた空間のなかでショッピングを楽しめるという。

 書店を出店するに至った背景には、マーク ジェイコブス自身が普段から本の質感やそれらが与えてくれるインスピレーションをとても大切にしていることだという。デザイナーの想いが込められた『BOOKMARC』 は、まさに、彼のその天才的な頭のなかを体験できるスペシャルなストアだとしている。

 アメリカ資本の書店というとなにやら大規模なものをイメージするが、『BOOKMARC』は24坪弱のこじんまりした書店になるという。(編集担当:久保田雄城)