ミニストップのチョコソフトも最高金賞、モンドセレクションとは?

2013年08月22日 17:58

 全国で2000店以上を展開する中堅コンビニチェーン、ミニストップが販売する「ベルギーチョコミックスソフト」が、2013年のモンドセレクションで最高金賞を受賞した。

 同商品は2002年の発売から今年で12年目を迎える。このたび最高金賞を受賞した「ベルギーチョコミックスソフト」は、ベルギー産のチョコレートにこだわり、洗練されたカカオの香りと濃厚なコク、口どけが楽しめるという。

 ミニストップのように、自社商品に「モンドセレクション受賞」を掲げる小売チェーンは増えている。イオンは今年5月、「トップバリュ」のヨーグルトやビールなど15品目がモンドセレクションを受賞したと発表した。セブン・イレブン・ジャパンも、2006年から菓子やミネラルウォーターなどでモンドセレクションを連続受賞している。

 このように目にする機会の多い「モンドセレクション」だが、一体どのような機関が運営しているのか。モンドセレクションの本部はベルギーのブリュッセルにある。1961年、世界の優れた市販商品の評価、品質向上を目的として、ベルギー王国経済省とEC(欧州共同体:当時)が共同で創設した国際的な品評機関だ。

 出品者はモンドセレクション本部に商品を送り、専門家や評論家などが審査、認証を行う。審査基準の詳細は非公表だが、「味覚」「衛生」「原材料」「パッケージに記載されている成分などが正しいか」などが考慮される。各項目の点数を加算した総合得点ごとに、最高金賞、金賞、銀賞、銅賞が決まる。

 日本ではサントリーが、2007年に「ザ・プレミアム・モルツ」に対し「3年連続モンドセレクション最高金賞」を掲げて以来、認知度が高まってきた。同賞の受賞を全面に押し出すことで売上増が見込めることもあり、最近ではモンドセレクションの出品申請から受賞後の販促までをトータルサポートする会社まで出てきている。

 最近ではややインフレ気味のようにもみえるモンドセレクションだが、上記のように一定の品質をクリアしなければ受賞はできないようだ。大手と比べて販促費に制限の多い中小メーカーなどにとっては、受賞が大きなPRとなることもあるだろう。

 受賞したチョコソフトは、8月20日(火)から全国のミニストップで順次販売されている。(編集担当:北条かや)