離党の柿沢議員 出て行ってと繰り返し言われた

2013年08月24日 18:37

 みんなの党を23日離党した柿沢未途衆議院議員は離党後の記者会見で「何も言わないから、この党から出て行ってくれ、と渡辺(喜美)代表から繰り返し言われた」と離党を強く求められたとした。

 柿沢議員は「(離党に対し)明確な意思が定まっていたわけでないが、育ての親である渡辺代表から出て行ってほしいと言われれば、これはもういたし方ないということで、離党を申し上げた」と不本意な離党の残念さを隠さなかった。離党勧告を受け、すぐ自室に戻り、A4コピー用紙に「一身上の都合により離党させていただきます」と書いて手渡したという。

 国会での登壇270回、みんなの党の先頭を走ってきた一員との自負を語ったうえで「政界再編に向けて取り組んできたが、いつしか渡辺代表の思いとかけ離れてしまっていたのかな。腸(はらわた)がちぎれるほど残念」と述べた。

 柿沢議員は「自らが置かれた立場で何ができるのか、これから考えていきたい」とした。離党を迫られたことについて柿沢議員は先に幹事長を更迭された江田憲司前幹事長に同調してきたことや政界再編に対する認識のギャップなどが要因ではと推測した。そのうえで、柿沢議員は「こんなこと(離党勧告)は、わたしだけでやめていただきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)