トヨタは、同社のチューニングブランドGAZOO Racingが開発したスポーツコンバージョン車、ヴィッツ“GRMN Turbo”を先着順でWeb限定の商談申し込みを受け付け、9月下旬に200台限定で発売する
トヨタ・ヴィッツというと、小型大衆車というのが多くの人が持つイメージだろう。実際、このクルマは国内だけではなく海外でも「ヤリス」という名前で販売されているコンパクト・クラスの世界戦略車でもある。そんなクルマにターボを加えて、スポーツカーにすると、一体どんな仕上がりになるのだろうか。
トヨタ<7203>は、同社のチューニングブランドGAZOO Racingが開発したスポーツコンバージョン車、ヴィッツ“GRMN Turbo”を先着順でWeb限定の商談申し込みを受け付け、9月下旬に200台限定で発売する。
ヴィッツ“GRMN Turbo”は、スポーツコンパクト車に求められるピュアな走りを濃縮した「Pure Sports 2BOX」をコンセプトとして開発された。3ドアボディをベースに、ターボチャージャーの装着や足回りの専用チューニングなど、運動性能に磨きをかけ、一般道からサーキット走行まで幅広く、走りを楽しめるモデルとしている。ボディカラーには、スーパーホワイトIIとブラックマイカの2色を設定している。
主な特徴は、ターボチャージャー装着による動力性能の大幅アップ(ベースエンジンに対し43馬力の向上)とその性能を最大限生かせる駆動系の強化である。足回りは専用のチューニングを施し、ブレーキを強化している。またボディ補強などにより、「走る」「曲がる」「止まる」の基本性能を大幅に向上させている。他にも、国内未導入の3ドアボディ、LEDを配したヘッドランプ、大口径マフラーエンド、リヤスポイラー、大型ロッカーモール、サイドボディに凹面加工を行ったGRMNのロゴなどにより特別感を強調している。さらに、専用スポーツシート、専用メーター、専用のフロントバンパー、本革巻き3本スポークステアリングホイールなどを装備している。
大衆車をスポーツカーにしてしまうという手法は、ヨーロッパメーカーがよくやる手である。かつては、ルノーがヴィッツと同じセグメントの「ルノーサンク」にやはりターボを追加し、エンジンの位置を車体中心部に移してしまったというモデルもあった。そこまで、極端ではないが、この“GRMN Turbo”、大いに期待ができる。価格は270万円。(編集担当:久保田雄城)