はじめてプジョーのRCZを実際に見たときには、てっきりスーパーカーだと思った。ともかくロータス・エリーゼや、アウディR8みたいに非常に攻撃的なデザインである。けれどスペックを見ると排気量は1600ccしかないし、馬力だってたいしたことはない。エンジンの配置だって見た目は、ミッドシップだけれど、実際にはFFだ。
意地の悪い言い方をすれば、このRCZは見た目だけのスーパーカーである。けれど、そこがまたフランス車らしいエスプリが効いていて、とても小粋なのだ。そして何よりも個性的だ。大昔にルノーにアルピーヌ V6ターボというクルマがあったが、それにも通じるようなデザインである。
プジョー・シトロエン・ジャポンは、コンパクトスポーツクーペ「RCZ」の限定車、プジョー「RCZ MAGNETIC(マグネティック)」の販売を開始した。
「RCZ MAGNETIC」は、その名のとおり「磁石のように路面に吸いつくような走り」を表現したと同社はしている。エクステリアはメタリックのブラックカラーで、マットブラック・アーチを初採用し、フロントグリル、ホイール、ブレーキキャリパーまですべてブラックで統一されている。インテリアは RCZ初となるレッドのナッパレザーを選ぶことで、より大胆なコーディネートを楽しめるという。これら 20万円以上の装備を追加し、右ハンドルがベースモデルからプラス10万円、左ハンドルでプラス7万円のリーズナブルな価格を実現している。
エクステリアの特別装備は、 マットブラック・アーチ、19インチアロイホイール(マットブラック)、シャイニーブラック・フロントグリル、ブラック・ブレーキキャリパー、シャイニーブラック・フロントグリル。
インテリアに特別装備は、専用ステッチ入りシート、刺繍入りドアレザートリム、シートおよびドアレザートリムは、レッドおよびブラックの 2色からセットで選択可能。
価格は、右ハンドル(1598cc、156馬力、6速オートマチック)が限定80台で412万円。左ハンドル(1598cc、200馬力、6速マニュアル)が限定20台で433万円。漆黒ボディのスーパーカーみたいなデザインのこのプジョーは、なんとなくお台場エリアを流すのにうってつけなような気がするのは筆者だけだろうか。(編集担当:久保田雄城)