レジに並ばずに決済可能なユニクロの店舗とツイッターの創業者を結ぶラインは?

2013年10月13日 15:18

 商品を持ってレジ待ちをする。繁忙期にはその列が長くてうんざりしてしまうこともあるだろう。そんなレジ待ち時間をゼロにしてくれるサービスが、北米に続いて日本で本格的にスタートしそうだ。

 ファーストリテイリング<9983>が運営するユニクロは、モバイル決済サービス「Square(スクエア)」を導入すると発表した。「ユニクロ銀座店」12階にオープンした「ウルトラライトダウン スペシャルストア」で利用が可能となる。この導入は、大手小売りチェーンとして、日本国内初の導入となる。

 「スクエア」とは、2009年より米国Square, Incが展開するサービスで、スマートフォンやタブレット端末上でクレジットカード(VISAとMasterCard)決済を行えるモバイル決済サービスだ。北米では、現在までに、個人事業主から企業まで420万以上の加盟店が「スクエア」を導入し、年間の推定取扱高は150億米ドル(およそ1兆5,000億円)に至るほど急速に広がっている。

 「ウルトラライトダウン スペシャルストア」では、担当スタッフがiPad端末を用い、フロア内で接客を行う。買い物客は、通店頭に陳列された商品を見ることに加え、更に商品の詳細情報を知りたい場合は、スタッフの手元のiPad端末で案内してくれる。商品を購入する場合は、iPad端末がその場でPOSレジへと代わり、スピーディーにそして簡単にその場でクレジットカード決済を行うことができる。

 ユニクロでは、「ウルトラライトダウン スペシャルストア」への「スクエア」導入を皮切りに、順次、導入店舗の拡大を順次行っていくとしている。

 Square, Inc.は本社をカリフォルニアに置き、Twitterを創業したジャック・ドーシーによって2009年に設立された。すべてのツールは売主と顧客の間のモノやサービスの売買をシンプルにすることを目指してデザインされている。Squareのミッションは、あらゆる人が簡単に商売できるようにすることだという。(編集担当:久保田雄城)