国民との乖離 こんな感じた国会初めて 石破氏

2012年09月10日 11:00

 自民党の石破茂元防衛大臣は自身のブログで「野党が絶対呑めないことを承知で議員定数の是正・選挙制度の変更案を出し、これに乗らない野党が悪いと民主党は言い、自民党は消費税率の引き上げは民意に反し、3党合意は民主主義に反するとした参議院での問責決議に賛成し、その後の審議に応じない。(そのまま。国会は閉会)。私も随分長く議員を務めてきたが、これほど国民との乖離を感じたのは初めて」と複雑な心境を綴った。

 そのうえで、石破氏は「どんな理由があれ、主権者である国民から理解されないことをするべきでない。こころからの反省を込めて、そう思う」とした。

 また、横路衆議院議長について「議長が動いた場面は全くなかった」として「何のための議長なのか」と議長の対応に疑問を投げかけた。

 「国会官僚が書いたペーパーを読み上げるだけで、国権の最高機関の長の形骸化が今の国会の姿を物語っているよう」と懸念。「議員全員が危機感を持たなければならない」と呼びかけている。

 石破氏は「党においても、これを訴え、実現する機会と立場を得なくては」と総裁選への強い意志も覗かせていた。(編集担当:森高龍二)