今春学卒の就職予定101人に内定取り消し

2012年09月06日 11:00

 厚生労働省は今春に大学や短大、高校を卒業し、4月から就職予定だった人のうち、内定取り消しや入社時期の延期などを言われた人の状況を5日までにまとめた。101人が内定取り消しにあっていた。8月末までに72人は新たに就職先がみつかり、就職できていることも分かった。

 それによると、53の事業所で101人が内定を取り消され、4事業所で12人が入社時期を繰り下げになっていた。

 101人の内訳では高校生が63人、大学生などが38人で、業種では卸・小売業が39人で最多。次いで製造業(25人)、医療・福祉(11人)だった。

 内定を取り消した事業所の規模は53事業所のうち、39事業所までが従業員99人までの小規模事業所だった。地域別では北海道が最多の20人、南関東と北関東・甲信越がそれぞれ18人、近畿が12人と続いた。

 取り消しの理由では62人までが事業所の経営悪化によるもので、13人は倒産によるものだった。(編集担当:森高龍二)