人材投資、社員大切にすれば事業成長に 総理

2013年12月19日 09:13

 安倍晋三総理は18日、ものづくり補助金などを使い競争力を高めている都内の中小企業などを訪問。自動車に搭載されるスピーカーやエアバッグなどに使用される部品を製造している企業では、製品を手に取り、経営者から説明を聞いていた。

 また、訪問先の事業所に定時制高校通学時代から勤務し、通学にもバックアップしてもらったという40代の社員は「住宅ローンは残っているが、頑張れば弊社のような会社でも都内で一戸建ての住宅が購入できる」と努力次第で希望が持てると総理に紹介。

 1歳と4歳のこどもの父親という社員は「毎年、給料を上げてもらうと生活も助かる。社長が朝礼で、震災復興が終わるまで特別手当として毎月5000円を提供するので、東北のものを買うようにと復興支援策をとっているので、それも助かる」と紹介。安倍総理は関心した様子だった。

 また、サラリーマン経験のある経営者が「サラリーマンにとって給与が上がらないというのは非常に悲しいことなので、社員の給与は毎年あげている。経営が苦しくて上げられないときは自分の給与を下げて、上げてきた」などと紹介すると、「うんうん」と頷いていた。

 安倍総理は「従業員9人の小規模の町工場だが、みんなが頑張って技術を磨いて努力すれば、景気回復のチャンスをしっかり掴み取ることができるということを改めて認識させて頂けた」と語った。

 安倍総理は「特に人材にしっかり投資していく、社員を大切にしていくことが、事業所の成長につながっている」との認識を示した。

 安倍総理は社員の給料をあげたところに優先的にものづくり補助金など支援するよう担当大臣に指示する考えも示した。(編集担当:森高龍二)