昼休みに先物が活発に買われ、後場はいきなり15000円台乗せで始まる。午後0時57分には15100円台にも乗せ、1時台後半には勢いづいて12月30日の昨年来高値と2月5日の最安値の間の半値戻しライン15158円をあっさり突破し、1時53分に15200円にもタッチする。その後は15100円台後半で巡航するが、2時台は徐々に下落。それでも終値は237.12円高の15134.75円と大幅高3日続伸。木曜日は今年初の白星。日中値幅は332円。売買高は22億株、売買代金は2兆972億円で3日ぶりに2兆円台を回復した。
下落は鉱業1業種だけで、上昇業種上位は証券、不動産、情報・通信、その他金融、鉄鋼、非鉄金属など。下位は空運、電気・ガス、金属製品、石油・石炭、食料品などだった。
6日のNYダウは61ドル高。S&P500は過去最高を更新したがNASDAQは反落した。1月の製造業受注指数は0.7%減で市場予測を下回ったが、新規失業保険申請件数が前週比2.6万件減少と市場予測よりも良く7日発表の雇用統計に期待をつないだ。アメリカ政府がロシアへの経済制裁を発動しても反応薄。7日朝方の為替レートはドル円が103円近辺、ユーロ円が143円近辺と円安が大きく進行した。ECB理事会が利下げを行わず、ドラギ総裁が記者会見でユーロ圏の景気に楽観的な見通しを示したのでユーロが買われた。
シカゴCME先物清算値は15295円。日経平均は146.01円高の15280.76円で始まる。午前9時7分に15236円まで凹んだ後、順調に値を切り上げて9時28分に15300円を突破。TOPIXも1240台に乗せた。前日からドル円が円安に動いて103円台に乗せたのがよく効く。だが15300円前後の高値もみあいは長続きせず、ドル円が再び103円を割ったため10時前から下落し15250円前後の値動きに。金曜日でもあり利益確定売りに上値を抑えられながら、前引けは15220円だった。
後場は上げ幅を縮小して15200円割れで始まり、午後0時45分には週末のポジション整理なのか14145円まで下落したがかろうじてプラスは維持。その後は15200円、15230円、15250円と階段を昇るように水準を切り上げる。2時台は15250円近辺で相場は動かなかったが、2時40分頃からいきなり急伸して15300円に接近。終値は139.32円高の15274.07円で4日続伸し、4勝1敗、前週末比433.00円のプラスで今週の取引を終えた。日中値幅は167円。TOPIXも+8.61の1236.97で4日続伸。売買高は20億株、売買代金は1兆9768億円で2兆円に届かなかった。
33業種別騰落率はパルプ・紙セクター1業種だけがマイナスで、プラス32業種の上位は倉庫、金属製品、鉱業、空運、不動産、石油・石炭など。下位は水産・農林、食料品、非鉄金属、鉄鋼、精密機器などだった。(編集担当:寺尾淳)