新製品「miu」の発表会で登壇した女優の小芝風花さん。リニューアルしたダイドードリンコのミネラルウォーター「miu」の新テレビCMのキャラクターに起用された。
日本におけるミネラルウォーター市場は、2011年の東日本大震災以降、需要を伸ばし続けている。なかでも、ウォーターサーバーとセットで供給される宅配水市場は、大幅な拡大傾向にある。かつては法人需要が中心であったものの、今日では個人需要が大半を占めるようになっている。
矢野経済研究所の発表（2013年版「ミネラルウォータ動向」）では、ミネラルウォーターの市場は、底堅い需要に支えられて今後も堅調とみている。ただし、2013年度にはこうした動きも一段落し、前年比99.4％の2480億円に微減。2014年度は同100.4％の2490億円と横ばい傾向に推移しそうだという。
ミネラルウォーターという商品は、味覚で差別化を図ることが非常に難しく、大型ペットボトルやウォーターサーバーとセット販売などの現場では、価格競争に陥っているとする意見もある。そこで、小型容器に注力し、商品を絞り込んで利益を確保するメーカーも現れている。
こうしたなかで、ダイドードリンコでは同社ミネラルウォーター「miu」シリーズをリニューアルし、3月24日から発売する。新商品は「おいしさ、ミネラル、いいとこどり！」をキャッチフレーズに「海洋深層水由来のミネラル」成分をアピール。世の中の健康志向にフォーカスして販売促進を推し進めるという。容器は500mlペットボトルだけの設定だ。
新しい「miu」シリーズは3種類で、核となるのが“おいしい軟水”「miu」で、不純物を取り除いた「純水」に、高知県室戸沖の海洋深層水由来のミネラルを10％アップさせて加えたもの。硬度88mg／リッターとし、口当たりがやわらかで、まるい味わいとなったという。「miu ピーチ＆マスカット」はその名のとおりピーチとマスカットの果汁をブレンドしたフレーバーウォーターでカロリーオフ設計だ。「miu アクティブチャージ」は熱中症対策に効果的なナトリウムを配合、等浸透圧設計で水分だけでなくエネルギー補給をもスムーズに行なえるスポーツドリンク。こちらもカロリーオフ設計。
新しい「miu」の発売にあわせて女優の小芝風花さんをキャラクターとした新テレビCMが3月24日からオンエアされる。小芝さんは映画「魔女の宅急便」で主役のキキを演じ、この春の選抜高校野球の応援キャラクターも務める。新CMの記者発表で、「初めての海外撮影でした。プーケットで（撮った）ロケそのものが楽しかった。これからどんどん暖かくなるので、みなさん水分とミネラルをたっぷり摂ってください」と語っていた。
新ミネラルウォーター「miu」は、“海洋ミネラル深層水”とブランド名“miu”を組み合わせた「地球ドロップ」（写真）をブランドロゴとしてマーケットに訴求するという。（編集担当：吉田恒）
