東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)を運営するオリエンタルランド<4661>は、2013年度の東京ディズニーランド・ディズニーシーの合計入園者数が前年度比13.8%アップの3129万人であったことを発表。これにより12年度の2750万人を上回り、2年連続で過去最高を更新することとなった。また、3000万人の大台を上回ったのは今回が初めてのこととなる。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを中心とする東京ディズニーリゾート開園30周年のイベントが、2つのパークの入園者数の増加につながったものとみられ、これまでの周年を上回る高い集客効果が1年を通じて継続された。そのほか天候にも恵まれたことが増加に寄与し、上期に続いて下期に入っても入園者数が落ち込むことはなかった。
「東京ディズニーリゾート30周年アニバーサリーイベント(13年4月15日~14年3月20日)」と名付けられたそのイベントでは、東京ディズニーランドに新しいデイパレード「ハピネス・イズ・ヒア」や、新アトラクション「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」などが導入されたほか、東京ディズニーランド・ディズニーシーの両方のパークにて、ハロウィーンやクリスマスなど季節感あふれるスペシャルイベントが実施され好評を博した。また円安影響や景気改善により、娯楽に対する需要が高まったことも入園者数を押し上げる要因となった。
そして先月25日には、開園時間の15分前に東京ディズニーランドに入園することの出来る、ディズニーホテル宿泊者限定の特典「ハッピー15エントリー」が、4月14日より東京ディズニーシーでも利用出来ることが発表された。わずか15分ではあるが、入園者の少ない静かな園内でアトラクションを楽しんだり、ゆっくりと買い物をしたりすることが出来る。こうした入園者に対する新たなサービスを実施することで、東京ディズニーランド・ディズニーシーはより一層の集客とサービスの向上を図る。
14年度の入園者数に関しては、30周年記念のイベントといった特殊要因がないことから、減少を見込んでいる。(編集担当:滝川幸平)