オバマ米大統領 国賓接遇23日夜から離日まで

2014年04月15日 21:11

 菅義偉官房長官は15日、オバマ米大統領が今月23日夜に日本に到着するのを受けて、「23日夜から25日午前までの間を国賓として接遇する」と発表した。

 外務省は国賓としての接遇に当たって「歓迎行事、両陛下御会見、宮中晩餐、賓客退京時の両陛下御訪問、首脳会談等の行事を以てお迎えすることが原則」とし、「今回もこの原則に従い、これらの行事を実施する」としている。安倍晋三総理は大統領との会談、会食の中で、日米首脳同士の信頼関係深化に努めたい意向。

 外交関係では16日に韓国で日韓局長級会議がある。岸田文雄外務大臣は、15日の記者会見で「この度、日韓間であらゆるレベルを通じて様々な課題について、しっかり協議を行っていく。こういった姿勢の下に日韓局長級会議を明日行うということになった」と説明。

 そのうえで「第1回会議では韓国側が強く求める慰安婦問題を取り上げることになっている。今後、様々な課題が取り上げられることになると思うが、日本としてはこの様々な課題について、韓国側としっかり意思疎通を図り、それぞれの立場を明らかにし、協力できることは協力しながら信頼関係をつくり、高い政治レベルでの意思疎通につなげていきたいと考えている」と局長級会議に期待も寄せた。

 米国は日中韓3か国の関係改善を特に期待しており、日韓局長級会議はその距離感を埋める意味でも一定の前進が望まれている。(編集担当:森高龍二)