サントリー食品、炭酸の「リゲイン」を発売

2014年05月24日 11:39

 「24時間タタカエマスカ?」これをお読みの方のうち、どの程度の方がこのキャッピコピーのことをご存知かは分からないが、これはバブル全盛期の1988年に発売された栄養ドリンク「リゲイン」のキャッチコピーである。その当時、会社のため、また社会のためにしゃにむに働くサラリーマンを表した秀逸なこのコピーは、「流行語大賞」にも輝いた。それから25年以上たち、かつてのような「24時間」働くサラリーマンというスタイルが下火となりつつある今、この「リゲイン」が新たな姿で市場に登場しようとしている。

 サントリー食品インターナショナル<2587>は21日、炭酸飲料「リゲイン エナジードリンク」を全国発売すると発表。それに伴い第一三共ヘルスケアとライセンス契約を交わした。「リゲイン」の持つブランドイメージを活用しつつ30~40代男性をターゲットとし、初年度の販売数として100万ケースを目標として掲げている。容量は190ミリリットルで、価格は185円(税別)。

 この「リゲイン エナジードリンク」は、元々の「リゲイン」の処方設計や香味設計をベースに、サントリー食品インターナショナル独自の中味開発や研究開発技術により開発された新しいエナジードリンクである。今、市場で販売されているエナジードリンクよりも炭酸ガス圧を高めに設定し、さらにブラックジンジャーエキスを配合することにより、刺激的な味わいや香りを実現した。

 冒頭で「24時間」働くサラリーマンというスタイルは下火になりつつあると述べたが、その反面、最近ではこうしたエナジードリンクを愛飲する人が増加しており、その市場規模は拡大しつつあるという。こうした流れを受けてサントリー食品インターナショナルは、かつての「リゲイン」を知る人だけでなく、若い世代にも訴求していきたいとしている。

 サントリー食品インターナショナルによれば、エナジードリンク市場規模は2009年と比較して約10倍に伸長しており、同社はそうした伸長の理由として、「30~40代男性の愛飲者の数が増えていること」「夜にではなく、朝に飲む人が増えていること」「エナジードリンクと栄養ドリンクを併用して飲む人が増えていること」などを挙げている。

 徐々に活力を取り戻しつつある日本経済において、サラリーマンなど働く人たちの強い味方となるか? この「リゲイン エナジードリンク」は7月1日から全国で発売される。(編集担当:滝川幸平)