ロームグループのLED照明メーカーアグレッドが、LED照明の「安心まるごと5年保証」サービスを開始すると発表。購入から5年間にわたって、6機種の対象LED照明製品のアフターサービス(無償修理)を保証するもので、5年間の長期にわたりLED照明製品のメーカー保証を実施するのは業界初となる。
AGLEDブランドのLED照明は、LED素子からLEDドライバ(駆動回路用LSI)、電源モジュールといったデバイスから器具本体に至るまで、すべてをロームグループ内で一貫生産している。その為、高品質の製品提供が可能であり、今回発表されたサービスは、この特徴を最大限に生かしたものとなる。
今回の「安心のまるごと5 年保証サービス」の対象はLEDシーリングライト6製品で、電池などの消耗品やセード、リモコン送信器は対象外。従来は1年間であったメーカー保証(LEDデバイスは3年)を、購入から5年に伸長し、期間内に一定条件での使用において故障が発生した場合は、保証規定の範囲で無償修理を実施する。24時間連続使用など、1日20時間以上の長時間の使用の場合でも、半分の期間を保証するとのこと。対象製品については今後発売する新製品にも順次適用し、拡大していく予定だという。
昨年の震災を機に、急激に市場を拡大したLED照明。富士経済の調査によると、2011年のLED照明市場は、前年比255.7%の2212億円、2012年は3738億円にまで拡大すると予測されている。中でもLEDシーリングライトは、前年比6666.7%と急激に普及が進んでおり、今後も順調に拡大すると見込まれる市場となっている。一方で、中小企業をはじめ様々な企業が市場に参入、商品も玉石混交となりつつあり、メーカー各社は他社との差別化を図るべく様々な施策を展開している。今回のアグレッドによる保証サービスは、その典型であると言えるであろう。シンプルであるが、同社の強みと品質に対する自信が端的にあらわれたサービスとも言える。LED照明は寿命の長さが特徴の一つであるため、長期の保証に対する需要は高まってくるであろう。今後、同様のサービスを実施するメーカーが増えてくるのかもしれない。