スマートフォン(多機能携帯電話)の普及率はどんどん高まっており、今では大人だけでなく子供がそれを所有していることも珍しくない。しかしそうして子供がスマートフォンを所有することにより、メッセージアプリに依存し過ぎたり、また課金制のゲームアプリの過度な使用などの問題も起きている。子供がスマートフォンを持つことの是非は、その子供の親それぞれの考え方で異なるだろうが、しかし「子供がスマートフォンを持つ」という傾向が強まっていることは事実であり、このままいけば普及率がますます高まることは間違いないだろう。
そうしたなか、玩具大手メーカーである株式会社バンダイの子会社メガハウスが28日、10~13歳の女の子向けの格安スマートフォン「Fairisia(フェアリシア)」を7月下旬に発売するとの発表を行った。価格は税込2万4829円で、IP電話やメール、そしてインターネットが使用できる以外に、チャットや辞書などのオリジナルアプリ30コンテンツがインストールされている。
「フェアリシア」はAndroid 4.2を搭載したスマートフォンで、専用SIMカードがセットされており、毎月1GBの3G通信を使用することができる。また「フェアリシア」には「050」で始まるIP電話番号が割り当てられており、「フェアリシア」同士であれば通話料は無料となる。
また、子供でも安心して使用させることができる工夫もなされている。「フェアリシア」には利用時間やアプリのダウンロードを保護者が遠隔操作にて制限できる機能も搭載されており、前述したメッセージアプリへの依存や課金制ゲームアプリの過度な使用などを防止することができる。「フェアレシア」はデータ通信料1GBで月額2581円という格安の料金プランとともに発売され、年間で5万台の契約を見込んでいる。
こうした格安スマートフォンの販売はイオン<8267>なども行っているが、玩具メーカーから発売されるのは今回が初となる。子供のスマートフォン普及率が高まるなか、今回の「フェアリシア」の発売によりその傾向はますます強まるのではないだろうか。(編集担当:滝川幸平)