携帯電話の登場により、固定電話を持たない人が多くなって久しい。最近では固定電話だけでなく、目覚まし時計や腕時計を持たない人も増えてきた。さらにはスマートフォンの登場によってデジタルカメラ、パソコン、紙媒体の地図や路線図、電卓など多くのアイテムが出番を失いつつあることがわかった。マイボイスコム株式会社が実施した『携帯電話・スマートフォンとライフスタイル』に関するインターネット調査で明らかになった。
調査は1年前に続き今回は2回目。2014年4月1日~5日に行い11,332件の回答を得た。
利用することが多い機能について、携帯電話では、「通話(電話回線)」「メール」が各8~9割で上位2位、「アラーム、タイマー」「カメラ」「時計」が各3~4割で続く。スマートフォンでは、「メール」「ウェブサイトの閲覧・検索」「通話(電話回線)」が各7~8割で上位3位、「カメラ」「アラーム、タイマー」「チャット、メッセンジャー」「時計」などが続いていた。
他の機器ではなく、携帯電話で利用することが多い機能は、「通話(電話回線)」「メール」「アラーム、タイマー」「時計」など。スマートフォンでは、「通話(電話回線)」「メール」「カメラ」「アラーム、タイマー」「チャット、メッセンジャー」などとなっていた。
携帯電話・スマートフォンの利用により、使わなくなったり頻度が減ったものを聞いたところ、携帯電話利用者では「固定電話」(38.6%)が最も多く、「目覚まし時計・アラーム」「腕時計」が1~2割で続く。スマートフォン利用者では「固定電話」「目覚まし時計・アラーム」「デジタルカメラ」「パソコン(自宅)」が各2~3割、「地図(紙)」「電車やバスの路線図・時刻表」「腕時計」「電卓」などが各1割強で上位にあがっていた。
auやSoftbankの『iPhone』利用者では、「デジタルカメラ」「電車やバスの路線図・時刻表」「地図(紙)」「パソコン(自宅)」などの比率が、他の層より高くなっている結果も出た。
スマホの登場でデジカメが振るわなくなったことは報道でも言われているが、よくよく考えてみると確かに他にも複数のアイテムがスマホに取って代わられているようだ。デスクの引き出しに電卓は入っているが、いつも手元にあるスマホを操作する方が簡単だし、紙の地図など広げて見ていたのはずいぶん昔のことのような気がする。一方で腕時計など装飾品としてはスマホで代用できない価値があり、スマホ台頭で消えゆくものとそうでないものが二分化されそうだ。(編集担当:横井楓)