店頭プロモーションの実証実験も4Kで さいか屋と凸版印刷が実証実験開始

2014年06月19日 07:09

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4Kデジタルサイネージの映像は、食品や化粧品などの五感を刺激するような感覚である「シズル感」を訴求する商品などで大きなアドバンテージがあるという。

 試験放送も開始され注目を浴びる「4K」。その高画質は人の五感に直接訴えかける、これまでにない臨場感やシズル感があるという。さいか屋<8254>と凸版印刷<7911>は高精細4Kデジタルサイネージを活用した店頭プロモーションの効果を検証する実証実験を2014年6月18日からさいか屋川崎店で開始した。

 この実証実験では、高精細4Kデジタルサイネージと、凸版印刷の「匠」のクリエイターが制作した臨場感溢れる4K映像コンテンツ(静止画・動画)によるお中元ギフト商品の店頭プロモーションの効果を検証する。

 具体的には、東芝ライフスタイル株式会社とレッドディジタルジャパン株式会社の協力のもと、さいか屋川崎店のお中元ギフトセンターに、米ハリウッドRed Digital Cinema Camera Company社製の世界初の4Kプレーヤー「REDRAY」と、東芝ライフスタイル社製の最新4K液晶テレビ「レグザ65Z9X」(65型)を設置。さいか屋のお中元カタログと連動した食品や地域の風景など、凸版印刷が撮影・制作した4K映像コンテンツを放映し、お中元ギフト商品の魅力をアピールする。そして、お中元ギフト商品の前年度と今年度の販売数の比較により4Kデジタルサイネージの効果を検証する。

 展開店舗は、さいか屋川崎店(神奈川県川崎市川崎区小川町1)6階お中元ギフトセンター、展開期間は2014年6月18日~7月4日。

 さいか屋では、地域に密着した老舗百貨店というブランドを打ち立て、お中元ギフト商品には地元神奈川県産の特徴ある食品を取り揃えており、その魅力を顧客に伝え、商品拡販につなげる手法を求めていた。
 
 また、凸版印刷では、4K映像コンテンツの撮影・制作体制である「4Kデジタルワークフロー」を構築。社内に一流のクリエイターを抱え、多くの4K映像コンテンツを手掛ける中、そのノウハウを活かした4Kデジタルサイネージによる店頭プロモーションや、4K動画から切り出した静止画の印刷物への活用など、「4Kデジタルワークフロー」のマルチユースを検討していた。

 このことから、両社は4Kデジタルサイネージによる店頭プロモーションの効果を実証実験で検証することになった。今後は、この実証実験による検証をもとに、高精細4Kデジタルサイネージと4Kコンテンツを店頭プロモーションに活用していく。また、4K映像コンテンツをもとに静止画を切り出して印刷物を制作するなど、「4Kデジタルワークフロー」による4K映像コンテンツのマルチユースを推進していく方針だ。(編集担当:慶尾六郎)