領土問題 外相レベルで実質的議論進めたい

2012年07月30日 11:00

 玄葉光一郎外務大臣は28日、ロシアのソチでラヴロフ外相と会談するとともに、プーチン大統領を表敬する。同大臣が離日前の27日朝、明らかにした。

 玄葉外務大臣は「アジア太平洋地域の戦略環境が変化する中で日露関係の発展は両国の戦略的な利益に合致すると考えている」との認識を示した。

 そのうえで、玄葉外務大臣は「両国間の協力案件、国際社会の主要な課題について、幅広い議論、協議を行いたい」とし、領土問題についても「外相レベルで実質的な議論を進めたいと思う」と踏み込んで議論し、問題解決への糸口をつかみたい意向を示した。

 特に、玄葉外務大臣は「北方四島の帰属問題を解決して、平和条約を締結するということなくして真の信頼というのは得られないし、真の蓋開けというのは難しいと思う。あらゆる分野で協力関係というものを進めつつ、この領土問題というものを解決していく、そのことが大事ではないかというように思っている」と述べた。(編集担当:森高龍二)