元国家公安委員長発言に「全く理解できない」

2014年09月01日 18:15

 民主党の長島昭久拉致問題対策本部長は石井一・元国家公安委員長が北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんらについて、自身のパーティで「政府はいまだに横田さんらを返せと騒いでいるが、もうとっくに亡くなっている」などの発言をしたことに「めぐみさんとの再会を一日千秋の思いで待ち焦がれている横田さんご夫妻のお心を踏みにじるもので、言語道断と言わざるを得ない」と強く批判した。

 そして「石井前参議院議員がどのような根拠・情報を入手したのか不明だが、北朝鮮が来月中にも再調査の報告を行うというこの時期に、そのような発言をするいかなる意味があるのか全く理解できない」と述べた。

 長島本部長は「今回の石井前参議院議員の発言は党の政策や基本姿勢とはまったく異なるもの」とした。そして「拉致問題対策本部は政府、家族会、救う会、特定失踪者調査会や関係諸団体とともに、北朝鮮に拉致された被害者全員の生存を前提に活動を展開し、与党・野党の枠を超えて拉致問題解決のために全力を挙げてきた」と強調した。(編集担当:森高龍二)