SB、人型ロボ「ペッパー」を開発者に先行発売

2014年09月24日 08:49

 携帯電話やパソコンの画面を通じて、相手の顔を見ながら会話することのできるテレビ電話や、複雑な造形物も再現することのできる3Dプリンタなど、次々と私たちの生活に「未来」を感じさせるサービス・商品が登場している。こうしたサービス・商品以外に私たちに「未来」を感じさせてくれるものといえば、やはりあとは家庭内で活用することのできる「人型ロボット」の登場ではないだろうか?

 しかしそうした「人型ロボット」についても、現在各企業により開発が進められており、通信会社大手のソフトバンク<9984>は来年の2月にも人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を発売するとしている。そしてソフトバンクはこの「Pepper(ペッパー)」の性能を増やすアプリを開発してもらうために、社外の開発者向けに未完成版の「Pepper」を200台先行販売させるとの発表を20日に行った。

 20日より予約受付が行われており、11月中に抽選よりに当選者が決定される。当選者には12月中に製品が届けられる予定で、開発者向け「Pepper」の販売価格は19万8000円(税抜き)で、故障した際の修理などのサポート料金は月額9074円としている。こうして開発者向けに先行発売させることで、ソフトバンクとしては社外でも開発の場を広げ、より「Pepper」のアプリを充実させたいという狙いがあるようだ。

 また開発者たちを支援するために設置されているアトリエを、今の1ヶ所から2ヶ所に増やすとの発表も行われ、アトリエでは実際に「Pepper」に触れながら作業を行うことができる。さらには専用サイトも改札され、開発者同時の交流の場として活用してほしいとしている。

 この「Pepper」の一般発売は15年2月からで、販売価格は今回の開発者向けと同じく19万8000円となる予定。また一般発売に合わせて、購入者が「Pepper」にアプリをダウンロードさせるシステムも公開させるとしている。

 この「Pepper」が普及すれば、もしかしたら近い未来には家庭に1台人型ロボットがいる、そんな状況が待っているかもしれない。まるでSF映画のようなそうした状況に自分自身が身を置くことになるかもしれないと思うと、胸は躍るばかりである。(編集担当:滝川幸平)