野田佳彦総理は21日、「感謝の思いを、皆さんに」と題し、総理としての最後のブログを綴った。
野田総理は、ブログの中で「来たる26日に召集される特別国会にて、新たな内閣総理大臣が選任される見込みとなりました。総辞職の前に、一言、国民の皆様にご挨拶を申し上げたいと思います」と綴り「国論を二分する難しい課題があっても、将来世代のために決断を下し、動かない政治を動かすために全力を挙げてまいりました」と消費税増税など政権交代時に公約に掲げなかった項目までも、せざるを得なかったことを行間ににじませた。
また「最優先課題として掲げてきた東日本大震災からの復旧・復興、原発事故との戦い、経済再生。政治生命を賭けて挑んだ社会保障・税一体改革。定数削減を含む政治・行政改革。いずれも道半ばでありますが、一歩一歩、着実に前へと歩を進めてきたつもりです」とした。
そして「次の政権においても、これら国政の抱える内外の諸課題について、少しでも前に進めていただきたい。それが、私の切なる願い」とし、特に「一体改革については、国民会議での議論を踏まえながら、最後までやり抜いてほしい。そしてもう一つ、定数削減に関しては、党首討論の国民の皆さんが見ている前で誓いを立てたものであり、次期通常国会で必ず実現してほしい」と強いメッセージを残した。(編集担当:森高龍二)