【日経平均】178円安で4日続落しても15300円台で終了

2014年10月10日 20:18

 すかいらーく<3197>は前日、谷真社長が再上場で調達した270億円でシニア、女性に照準を合わせ5年間で1500店舗を改装すると述べたが、上場2日目は5円安で公開価格の1200円に62円及ばない。谷社長は「株価は長期的に見るべき。心配していない」とも言うが。持ち帰り弁当「ほっともっと」のプレナス<9945>は3~8月中間期決算を発表し、営業利益は11.8%減の34億円で計画未達。既存店売上高の不振に加え人件費高騰も痛く通期の営業利益見通しを92億円から80億円に下方修正した。三菱UFJ証券が目標株価を引き下げ317円安で年初来安値を更新し値下がり率1位に甘んじた。

 京成電鉄<9009>はメリルリンチがレーティングを2階級特進させ36円高で年初来高値更新。値上がり率13位。訪日外国人と国内線LCC利用者で成田空港アクセスの乗客増という評価。子育て支援関連のJPHD<2749>は日本郵便と組んで郵便局に認可保育所を開設すると報じられ22円高で値上がり率5位。「ダブルJP」で2015年4月にさいたま中央郵便局に第1号を開く。「明光義塾」の明光ネットワークジャパン<4668>は8月期の純利益が9期連続最高益で18円高。同業の東京個別指導学院<4745>は13円高で値上がり率11位だった。

 前夜、ノーベル文学賞は村上春樹氏ではなくフランスの作家パトリック・モディアノ氏が受賞した。邦訳を出す出版社は講談社、集英社、白水社、作品社などで上場企業はない。映画化作品ではルイ・マル監督「ルシアンの青春」のDVDを販売するIVCは独立系。パトリス・ルコント監督「イヴォンヌの香り」のDVDを販売するエスピーオーはフィールズ<2767>の関連会社だが同銘柄は59円安で全く反応なし。原作本の作者がノーベル賞を受賞しても、フランス映画がよほど好きな人でなければ改めて見たりしない、か?

 新興市場は日経ジャスダック平均が1.85%下落し、東証マザーズ指数は1.98%下落。ミクシィ<2121>は波乱の末に20円高。FFRI<3692>は上場以来7日続伸しストップ高の1500円高で終値を11240円まで伸ばした。キャンバス<4575>は抗がん剤候補の化合物「CBS9106」について特許庁から特許査定を受けたと発表し70円高。幅広いがんに効果が認められ、アメリカではすでに特許が成立しヨーロッパ主要国でも出願中。

 この日の主役はLINEと共同出資会社を設立するゲーム・エンタメ関連銘柄。LINEの森川亮社長は、グリー<3632>、サイバーエージェント<4751>とそれぞれ共同出資会社を設立してゲームの開発に乗り出し、エイベックスGHD<7860>子会社のエイベックス・デジタル、ソニー傘下のソニー・ミュージックエンタテインメントと組んで音楽配信事業に進出すると発表した。それを好感してグリーは売買高、売買代金とも2位の大商いになり60円高で値上がり率3位、サイバーエージェントは30円安だが前場に200円高までいった。エイベックスは24円高、ソニーは0.5円安だが一時はプラス。LINEの公表数字では登録ユーザーは世界で5.6億人を突破したがアクティブユーザー数は1.7億人。それでも巨大市場に変わりない。

 もっとも、「世界のネットサービス」を目指すLINEは、ゲーム、エンタメにとどまらず「生活のライフライン」になることを重要視し、みずほ銀行、三井住友銀行と組んで年内にアプリ上で簡単にネットショッピングの決済や送金ができるようにすると発表した。LINEアカウントにクレジットカードや銀行口座の情報を乗せて利用するので情報セキュリティ対策には万全を期さねばならず、それが上場延期の理由の一つだといわれている。(編集担当:寺尾淳)