大学の秋入学 国会で議論してほしい 田中文相

2012年12月25日 17:59

 田中眞紀子文部科学大臣は25日、閣議後としては最後の記者会見を行い「大学設置審議会のあり方など、濃密な仕事ができたと思っている」と振り返った。

 その一方で「被災者の問題や被災地のガレキ処理の問題、エネルギーはどうあるべきかという問題について、議論がなかなか収斂されていかないもどかしさを感じている」とした。

 また、大学の秋入学について「世界と同じ仕組みを作っていくということは日本のために良い」との考えを示した。田中大臣は「すぐに、簡単に移行はできないが、2、3年かけて、大学の声とか、生徒の希望や企業、海外、議員の声をきいて、国会でそういう議論をしてほしい」と次期文部科学大臣に期待を語った。

 このほか、民間と国(各府省庁)との契約について、三菱電機などによる防衛省への莫大な水増し請求など、こうした水増し請求が生じるようなずさんな契約ができないよう「契約のシステム、制度を是非、次期内閣で変えてほしい」と語った。

 田中大臣は、今後について「アンテナを高くして、チャンスを逃さないようにしたい」と国政復帰をめざしながら、当面、執筆活動と地元活動に傾注する意向を示した。(編集担当:森高龍二)